共存共栄の精神今こそ コザ信用金庫 喜友名勇理事長【琉球新報デジタルPR特別企画】


共存共栄の精神今こそ コザ信用金庫 喜友名勇理事長【琉球新報デジタルPR特別企画】
この記事を書いた人 琉球新報社

【プロフィール】
 きゆな・いさむ 1962年生まれ、沖縄市出身。84年コザ信用金庫入庫。リスク統括部長、常務理事などを経て2023年6月から現職。座右の銘は「不易流行」。好きな言葉は「謙虚にして驕らず」「利他の心」

—2023年を振り返って。

 おととしから続くロシアによるウクライナ侵攻に終息の気配が見えない中、円安ドル高傾向と原油高継続のダブルパンチが県経済や県民生活に重くのしかかる1年でした。

 当金庫では、最終年度を迎えた中期計画「コザしん『支える力』発揮3カ年計画」の3本の柱である(1)課題解決力の新たな展開(2)デジタル化の推進(3)経営体質の強化—について、鋭意取り組みました。

 1点目の課題解決力の新たな展開としては、一例として「コザしん結マルシェ」を1月にコザしんきんドームで開催し、「コザしん創業スクール」卒業生をはじめ、創業間もない事業者の皆さまの知名度向上や売り上げ向上を支援するといったスタートアップ機能の強化に努めました。

 2点目のデジタル化の推進においては、取引先の売り上げ向上およびキャッシュレスへの対応を推進するため、ステラ端末の導入を支援しました。

 3点目の経営体質の強化においては、収益力を強化して自己資本比率の改善に努めたほか、「マネロン行動管理表」に基づきリスク管理態勢の構築に取り組みました。

 県内情勢を見ると、上半期はコロナ禍の収束が見通せない中、多くの事業者の皆さまからアフターコロナを見据えた前向きな事業展開について相談を受け、当金庫としても積極的に資金提供を行うことができるなど、地域経済の回復傾向を感じました。しかしながら、コロナ禍による人手不足に加え、円安や世界情勢の不安定化に伴う資材価格高に苦慮されている事業者の皆さまもいらっしゃるなど、地域の皆さまにとっても、さまざまに感じられる1年であったのではないでしょうか。

—24年の重点施策について。

 9月1日に創立70周年を迎えます。これまで支援していただいている地域の皆さまのおかげであり、心から感謝申し上げます。今年は新たに策定する新中期(3カ年)経営計画をもとに、その先の創立100周年に向けて、これまで以上に地域の皆さまに寄り添い、協同組織金融機関としての理念の発揮に向けてまい進してまいります。

 新中期(3カ年)経営計画では、これまでの課題解決型金融の各施策をレベルアップさせるほか、(1)業務の改革(2)組織の変革(3)人財の育成—などにも注力していきます。先を予測することが難しい時代であると言われていますが、こういう時にこそ信用金庫の原点である「相互扶助」「共存共栄」の精神を前面に打ち出し、地域経済の発展に向けて貢献していきます。

 今年は、これまでに取り組んできた中小零細企業への経営計画書策定支援やビジネスマッチング機会の提供といった本業支援をはじめ、人口減少時代の到来を見据えた創業支援スクールの継続開講および事業承継サポートなどを実施します。地域の皆さまに喜んでいただけるような70周年記念商品を企画するなど、地域の皆さまのご支援をいただきながら、当金庫が関係する「お客さま」、「地域」、「職員」全ての成長と幸せにつながる取り組みに挑戦します。