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漂うレジ袋「クラゲみたい」 小学5、6年生が水中ドローンで海中を観察 ごみ問題考える


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最新ドローンを操作して、海中の様子を観察する児童たち=12日午前、西原町の西原きらきらビーチ

 【西原】最新の水中ドローンを使って、海中の様子やごみについて学ぶ教室「水中ドローンで知る『私たちの海』in沖縄」(日本水中ドローン協会主催)が12日、西原町の西原きらきらビーチで開かれた。同町の小学5、6年生8人が参加。海底に沈むさまざまなごみについて学び、ドローンを操作して海中の状態を観察した。水中をただようビニール袋に「クラゲみたい」との声が上がった。

 教室では、水中ごみ拾い専門ダイバーの東真七水さんが、海の中の様子を紹介した。プラスチック、缶や瓶、自転車など「海の中にはいろいろなごみがある。このままではプラスチックであふれる」と警鐘を鳴らした。続いて、沖縄女子短期大学児童教育学科の砂川吏雄さんら学生5人が海水を酸性化する実験を行った。

 その後、水中ドローン2台を操作して海中を観察した。小学6年の児童は「台風の後でビニール袋のごみがあった。ゆらゆらとクラゲみたいに泳いでいた」と振り返った。小学5年の児童は「初めてドローンを操作した。難しかったけど楽しかった。海にごみやサンゴの死がいあった。ごみは最終的に海に流れていくので、ごみを落とさないようにしたい」と話した。

 同教室は日本財団「海と日本プロジェクト」の一環で、全国10カ所で開催されている。沖縄開催は昨年に続き2回目。

(岩崎みどり)