パスワードは絶対に教えない　モバプリの知っ得［249］

「SNSインフルエンサーの『こちらから登録するだけで3万円キャッシュバック！』といった発信を信じて登録を進めると、お金がもらえるどころか、30万円の借金を背負ってしまった」―など、同様の事件が全国で発生しています。いわゆる「借り入れ詐欺」と呼ばれる手口です。LINEなどで消費者金融【※1】の登録を促し、IDやパスワードなどを聞き出していたとのことです。

「いつも見ているインフルエンサーの情報だから」「テレビCMでよく見る金融会社だから信頼できそう」「無料で登録するだけで3万円分もらえてラッキー」などと信じてしまいそうな状況になってしまいますね。実際はインフルエンサーもだまされていて、金融業者も勝手に名前を使われていただけです。すっかり信用してIDやパスワードを送ると、アカウントが乗っ取られてしまい、勝手にお金を借りられていたということですね。信用している人から「パスワードを教えてください」と言われると、断りづらいため、送ってしまいそうになるかもしれませんが、パスワードは絶対に教えたらダメです。「パスワードは分かりません」「親が送れない設定にしているようです」などと理由を付けて断りましょう。

昨年4月から成年年齢が引き下げられ【※2】、18歳の若者も消費者金融でお金を借りられるようになりました。その結果、悪質な業者は若者を狙った詐欺をあの手この手で繰り出していきます。うまい話には落とし穴があるかも…と、注意深く情報を見ていきましょう。

～言葉の解説～

※1　消費者金融　…　主に生活費など、個人がお金を借りる金貸し業者。過去には、お金を借りた時の利子が高いなど社会問題になりました。今回の事件も、勝手に借りられていたお金と合わせて金利を払う必要があります。

※2　成年年齢が引き下げられ　…　2022年3月までは、18、19歳は未成年扱いでお金を借りる契約などはできませんでした。しかし、法律が変わり、18、19歳も成人扱いとなり、さまざまな契約が、保護者の同意がなくてもできるようになりました。例えば、18歳で一人暮らしをする場合などは、一人で手続きができるので楽になる一方、今回のように詐欺に引っかかってしまった場合は、取り消しが難しくなるなど、注意すべき部分があります。