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インスタグラムは健康に悪い!? モバプリの知っ得[250]


インスタグラムは健康に悪い!? モバプリの知っ得[250] イラスト 小谷茶(コタニティー)
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10月24日、インスタグラムが若者のメンタルヘルス(心の影響)に悪い影響を与えるとして、アメリカ42州・地域の司法長官が運営のメタ社を訴えました。アプリを長時間使い、依存するような仕組みを用意【※1】し、自分の体形について悩むようなコンテンツを次々と見せることで、若者の心を傷つけているということです。2021年10月にも、元プロダクトマネジャーの女性が、「フェイスブックやインスタグラムが若者の健康に悪い影響を与えている」と内部告発をしたことがありました。その際は、アメリカの議会でも批判されており、結果的にフェイスブック社はメタ社に名前を変えることになりました。

同じような批判は、TikTokにも向けられています。国際人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」は今月7日、若い年齢の設定でTikTokを長時間使用した場合、メンタルヘルスに悪い影響を与える動画が出てくるようになったと報告しています。

10歳から18歳ごろまでの「子どもから大人へ」「家庭から社会へ」成長、変化していく時期を「思春期」と呼びます。思春期は、成長に伴い、心が不安定になったり、ストレスを感じやすくなったりします。そうした時期に、メンタルヘルスに悪影響を与えるようなアプリを長時間使ったらどうなるか。考えるだけでも辛くなります。こうした時期だからこそ、SNSや動画アプリの使い方を見直してみてはどうでしょうか。

~ 言葉の解説 ~

※1 依存するような仕組みを用意 … 例えば、インスタグラムのストーリー機能は、投稿(とうこう)から24時間で見られなくなり、アイコンをタップしないと、どんな内容なのか分かりません。そのため、こまめにアプリをチェックして、投稿内容を確認しないと「今のストーリー何だろう」と気になってしまいます。このような何気ない機能でも、私たちをハマらせる(依存させる)仕掛けが用意されているのです。

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

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