採用担当者ら特支校を見学 高等部生徒の雇用検討 名護


採用担当者ら特支校を見学 高等部生徒の雇用検討 名護 農業班の植え替え作業を見学する企業の採用担当者=11月16日、名護市の名護特別支援学校
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 【名護】障がい者雇用を考える企業向けに、特別支援学校の授業を公開する見学会が11月16日、名護市宇茂佐の県立名護特別支援学校(岡越猛校長)で開かれた。地元企業の採用担当者らが各教室を回り、高等部の生徒が作業する様子を見学した。

 ハローワーク名護が主催し、北部地区障がい者就業・生活支援センターティーダ&チムチムと同校が共催した。

 授業では木工班の生徒がいすの制作でやすりを使う工程を披露し、クラフト班の生徒が牛乳パックと月桃の葉から上質紙を作った。紙製品はコースターや陳列商品紹介のカードとして納品し、カフェで実際に使われていると教員が説明した。花の苗作りや食品製造もあった。

 岡越校長は卒業生の就業実績を企業に紹介し、「生徒ができることはたくさんある。明るく学ぶ子の姿を見てほしい」と呼びかけた。ハローワーク名護の稲田裕子所長は「どう雇用してよいか分からず不安な方もいると思う。どのような技能を身につけているかを見てもらい、まず障がいへの理解を深めてもらいたい」と話した。(増田健太)