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「学び多様化」 府立高設置へ 大阪・不登校対策


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 大阪府教育委員会は12月25日、学習指導要領に縛られないカリキュラムが組める「学びの多様化学校(不登校特例校)」を、府立高校として設置する方針を明らかにした。府によると、実現すれば公立高では全国初。全国平均より顕著に多い不登校の生徒に対応する。吉村洋文知事は数年以内に設置する意向を示した。

 大阪では来年、大阪市立中の多様化学校が開校する。吉村氏は記者団に「小中学校で不登校になると、高校でも続く可能性が高い。課題を抱える生徒を支援したい」と強調した。府教委によると、府立高での不登校の生徒数は2022年度で4380人と、前年度比で981人増えた。生徒千人当たりの不登校生は40.8人で、全国平均の22.9人を大幅に上回る。文部科学省の調査では、私立高なども含めると大阪府は31.8人で全国最多となる。

(共同通信)