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フードドライブで 日用品500点提供 浦添高家庭クラブ


フードドライブで 日用品500点提供 浦添高家庭クラブ 食料やおもちゃ、子ども服など計500点を集めた浦添高校家庭クラブの生徒ら=2023年11月6日、浦添市の同校(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 浦添高校で家庭科の授業を受ける生徒が所属する「家庭クラブ」がこのほど、フードドライブを実施した。子どもの貧困と児童虐待の解決に向けた、同校の取り組みの一環。昨年12月の県高校家庭クラブ研究発表大会でフードドライブなどの活動の成果を報告して2位となるなど、実践活動が評価されている。
 同校家庭クラブは、環境や社会に配慮した「エシカル(倫理的)」な視点から社会問題を解決しようと、2018年から「Let'sうらそエシカル」をテーマに活動している。本年度は子どもの貧困と児童虐待に焦点を当てて、子どもや保護者を支援している。
 フードドライブは10月に1カ月間実施し、食料やおもちゃ、子ども服など計500点を集めた。11月に那覇市内であった子育て世帯対象の配布会に代表の生徒3人が出向き、利用者の子どもにおもちゃや子ども服を直接手渡した。この日の配布会には36世帯114人が訪れた。
 3年生の飯田くるみさん(18)と新垣沙朋(さほ)さん(18)は、地域や職場で貧困世帯をサポートする親や親戚の姿を見て、自分も力になりたいと参加した。飯田さんは「全てのおもちゃを受け取ってもらえた時は、やって良かったと感じた」と振り返った。新垣さんは「将来の夢は看護師。誰もが受けやすい医療環境をつくりたい」と話した。 (高橋夏帆)