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最高賞金城さん 県教育長に報告 全国定通制体験発表


最高賞金城さん 県教育長に報告 全国定通制体験発表 文部科学大臣賞を受賞した泊高校1年の金城琉夏さん(前列中央)ら=12月25日、那覇市の県庁(提供)
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 第71回全国高校定時制通信制生徒生活体験発表大会で最高賞となる文部科学大臣賞を受賞した県立泊高校午前部1年の金城琉夏さん=写真前列中央(提供)=が12月25日、那覇市の県庁を訪れ、半嶺満県教育長に受賞を報告した。
 大会では、「当たり前の多様化」という表題の作文を発表した。
 「ADHD」と「アスペルガー」の傾向があるという金城さんは、学校で「普通」に過ごすことが苦痛で小学4年生で不登校になった。劣等感に苦しみながらも進学した泊高校で、同じ不登校経験者の友人たちと出会い、「いろんな形の当たり前」があり、「普通を生きるのではなく、自分を生きる」ことが大事だと気付いた体験をつづった。
 金城さんは半嶺教育長に、「人と違うと言われて苦しんでいる人に、自信を持って、あなたはあなたでいいんだよと伝えたい」と語った。
 半嶺教育長は「クラスメートと共に、人それぞれの当たり前を大切にしながら、充実した高校生活を過ごしてほしい」とエールを送った。 (嘉数陽)