有料

スマホの次はゴーグル!? モバプリの知っ得[262]


スマホの次はゴーグル!? モバプリの知っ得[262] イラスト 小谷茶(コタニティー)
この記事を書いた人 Avatar photo 外部執筆者

アメリカで現地時間の2日、新製品の「Apple Vision Pro(アップルビジョンプロ)」が発売されました。アップル社が手がけた初のゴーグル型の製品で、装着すると目の前に仮想スクリーンが現れて空間の中に無数の画面を設置することができます。同社はこれを「空間コンピュータ」【※1】と呼んでいます。仕事の生産性が上がり、臨場感(りんじょうかん)のあるゲームを楽しめ、迫力あるスポーツ観戦も体感できるようになるでしょう。

販売価格は日本円でおよそ52万円。日本でも年内に発売予定です。あまりの価格の高さに「自分は絶対に買わない(買えない)」「流行しない」と感じるかもしれませんが、今後は機能を省(はぶ)いて価格を下げる「廉価(れんか)モデル」なども登場すると思うので、それまで待っておくのも手ですね。

今から16年前、日本で初めてiPhoneが発売された時は「iPhoneなんてはやらない」「自分はスマートフォンに変えないと思う」など、スマホを疑う声がかなり多かったと記憶(きおく)しています。しかし、どんどん進化して使いやすくなり、今では多くの人がスマホを使っています。Apple Vision Proがスマホのように進化して社会に定着するかは現時点では分かりませんが、皆さんが大人になるころには当たり前になっている可能性もあります。買わなかったとしても注目しておいた方がいい製品です。

~ 言葉の解説 ~

※1 「空間コンピュータ」 … 似たような製品では、メタバース(仮想空間)を楽しめる「VR(仮想現実)ゴーグル」、現実の風景にさまざまな情報を重ねる「AR(拡張現実)ゴーグル」などがすでに発売されています。その上でアップル社は「こうした製品とは違う体験ができますよ」とアピールするために、あえてVR・ARなどの言葉を使わず、「空間コンピュータ」と呼んでいます。

モバイルプリンス / 島袋コウ 沖縄を中心に、ライター・講師・ラジオパーソナリティーとして活動中。特定メーカーにとらわれることなく、スマートフォンやデジタルガジェットを愛用する。親しみやすいキャラクターと分かりやすい説明で、幅広い世代へと情報を伝える。

https://mobileprince.jp/