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「ネット部活」2024年度うるま全域に 動画制作やプログラミング 角川ドワンゴ学園 沖縄


「ネット部活」2024年度うるま全域に 動画制作やプログラミング 角川ドワンゴ学園 沖縄 うるまハロウィンコスプレフェス2023」で行われたネット部活発表会=2023年11月、うるま市の勝連城跡(角川ドワンゴ学園提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 インターネットを活用した通信制高校「N高等学校」をうるま市で運営する角川ドワンゴ学園が、同市教育委員会の「ICTを活用した特色ある学校づくり事業」を利用して取り組む「ネット部活」が活動の幅を広げている。2020年度の開始以来、うるま市の島嶼(とうしょ)地域の小中学生を中心に情報通信技術(ICT)を活用した創造的な学びや遊びを提供してきたが、24年度は市内全域に広げ、多くの児童生徒にネット部活を体験してもらいたい考え。

 23年度は5月から24年2月までに計30回ネット部活を開催し、児童生徒延べ約500人が参加した。パソコンを利用して楽曲や動画制作を実施した回では、うるま市出身のアーティスト「HY」や沖縄にゆかりのある著名人をゲスト講師に招くなどし、児童生徒から好評だったという。

 デザインソフトを使ってうるま市の観光ポスターを制作したほか、プログラミングソフトを利用して簡単なゲームの制作なども実施した。ネット部活で制作したポスターやゲームなどは市内の祭りやイベントなどで発表した。

 参加した児童生徒に実施したアンケートでは、ネット部活の内容について95%が「満足した」、90%が「新しい気づきや学びにつながった」と答えた。感想では「いろんな学校と関われ、さまざまな考えを得られた」「パソコンやアプリの使い方が分かり、楽しかった」「将来やりたいことへの関わりを増やせた」などの回答があった。

 24年度は対象をうるま市の市立校すべてに拡大し、「地域を越えた子どもたちの交流や体験機会の創出」をさらに進めていく考え。地域の内外と連携して課題解決や価値創造に取り組める人材を育てることを目指す。同社の担当者は「動画や音楽制作、ゲームプログラミングなど、『好き』に没頭できる新しい形の部活だ。家や学校とは異なる第3の居場所で、他校の友達と一緒にワクワクしよう。ぜひ一度見学に来てほしい」と参加を呼びかけた。

(外間愛也)