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琉大がスマホ学生証 利便性向上、事務効率化も


琉大がスマホ学生証 利便性向上、事務効率化も スマホ学生証(右)と従来のカード型の学生証をかざす崎原利生さん=4月24日、西原町の琉球大学
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 琉球大学(西田睦学長)は学生へのサービス向上と学内の業務効率化を目的に、4月からスマートフォンアプリを活用した「スマホ学生証(デジタル学生証)」を導入した。同大によると、全国の国公立大学でも導入事例はほぼなく、先進的な取り組みだという。
 スマホ学生証は「琉球大学スマホ学生証アプリ(RYUDAI Portal)」を、ダウンロードして利用する。顔写真とQRコード、氏名、学籍番号などを表示でき、一般的な学生証として利用できるほか、証明書発行機にQRコードをかざすことで各種証明書を発行できる。
 学生に必要な情報を集約したリンク集に接続できるほか、7月には大学からのお知らせなどを伝える「プッシュ通知」や安否確認、10月にはQRコードを利用して図書館の出入りや本の自動貸し出し・返却ができるなど各機能を追加する。その他の機能の追加も検討していく。
 4月24日時点で新入生の43%、全学生の25%ほどがダウンロードしている。スマホ学生証では公共交通機関等で学割が適用されない事例もあるといい、現状では従来のカード型の学生証も発行している。将来的にカード型の発行をなくすことで、年間約1800枚の発行事務と、紛失など約300枚の再発行事務を軽減できるという。
 入学後、スマホ学生証を利用しているという工学部1年の崎原利生さん(18)=西原町=は「QRコードを読み込ませて授業の出欠確認をするとか、学食とかで使える電子マネーなどの決済機能があるとさらに便利だ」と機能の拡充を期待した。 (外間愛也)