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大分に不登校特例校 玖珠町、九州初の中高一貫


大分に不登校特例校 玖珠町、九州初の中高一貫 (上)大分県玖珠町に開校した「玖珠町立学びの多様化学校」 (右)看板を設置する玖珠町の宿利政和町長(左)ら=15日午前
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 大分県玖珠町は15日、九州初の公立小中一貫義務教育学校「学びの多様化学校(不登校特例校)」の開校式を開いた。文部科学相から特例校指定を受けており、年間の授業時間を減らすなど教育課程を柔軟に編成できる。
 15日に催された「玖珠町立学びの多様化学校」の開校式には宿利政和玖珠町長ら約60人が出席し、校名が書かれた看板の取り付けやテープカットを行った。小原猛校長は取材に「一人一人の学びは多様であり、学校は伴走者として支援するという思いを子どもたちに伝えたい」と話した。
 同校は、学校に来やすくするため、通常より少し遅い午前9時半を登校時間とした。子どもが自ら興味を追求する「探求」に加え、コミュニケーション能力を養う「対話」と「野遊び」の計3教科も設けた。
 同校によると、小学生4人、中学生12人の計16人が入学を予定している。入学のため関西地方から移住してきた生徒もいるという。
 町などによると、学びの多様化学校は現在、全国に公立と私立で計35校ある。九州では鹿児島県日置市の私立鹿児島城西高だけだったが、福岡県大牟田市と宮崎県延岡市の市立中も新たに分校や分教室として、今春設置した。