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資料集活用で講話 県小学校特活研・石川会長


資料集活用で講話 県小学校特活研・石川会長 授業のイメージがしやすい資料集の作成や活用を促す県小学校特別活動研究会の石川博久会長=5月22日、那覇市立神原小学校
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 県小学校特別活動研究会の石川博久会長(琉球大学付属小学校校長)が5月22日、特別活動の核となる学級活動の授業を継続するための工夫について、那覇市立神原小学校で講話した。授業の見通しが持てる資料を作り、活用することなどを提案した。
 県内の小中学校を視察した、エジプトの教育者らの総括として講話を行った。
 学級活動は、学級課題を全員が納得できるように話し合い、実践につなげることなどを指す。教科の授業と異なり教科書がなく、指導方法や進め方が明確ではないことに難しさがある。石川会長は県内の小学校でも、実践にクラスの差が出ることや、繁忙期に授業づくりが後回しになるなど、課題があると指摘した。
 改善策として、授業のイメージができるような、教科書に近い資料を作ることを提案した。石川会長は自身が浦添市立仲西小学校の校長だった時に作成した、指導のポイントや児童の動きを示した資料集を例に挙げ「誰でも授業のイメージができるようになった。県内で資料集を活用する学校が増えている」と強調した。
 他にも全学級、学年で組織的に取り組むことや、当番活動に話し合いの司会グループを加えて経験を積む工夫を挙げた。