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いじめテーマに哲学対話 開邦中 生徒会が企画、全員参加


いじめテーマに哲学対話 開邦中 生徒会が企画、全員参加 哲学対話の手法でいじめについて語り合う開邦中学校の生徒たち=南風原町の同校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県立開邦中学校(渡久平元一校長)はこのほど、差別をなくす活動に取り組む2月の「ピンクシャツデー」に合わせ、哲学対話の手法を用いた生徒主導の学習を実施した。全学年・全クラス約240人が参加した。生徒会が企画し、生徒たちはいじめについて「承認欲求から起こる」「相手を思う雰囲気が大事だ」などと語り合った。
 生徒会はあらかじめスライドを用意し、1~3年の計6クラスでいじめにつながる事例を紹介した。「どうしたらいじめをなくせるか」などの問いに対して、グループごとに配置された進行役が話し合いを進めた。
 親川千彩さん=当時2年=は「いじめは授業形式の受け身の話では変えられない。自分ごとでとらえることが必要だ」と述べた。大城香織さん=同=は「いろんな意見を聞いて、話し合って、学校やクラスを良くしていけると思った」と話した。
 (関戸塩)