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中体連参加クラブが倍増 県教委「地域移行」説明会 27団体252人に


中体連参加クラブが倍増 県教委「地域移行」説明会 27団体252人に 説明を受ける市町村教育委員会などの担当者ら=5月14日、沖縄市の県立総合教育センター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県教育委員会は5月14日、「運動部活動の地域移行に関する周知説明会」を沖縄市の県立総合教育センターで開いた。県中学校体育連盟は、2024年度に県中学校総合体育大会への参加を認めた地域クラブと人員数が13競技52団体483人で、23年度の9競技27団体252人から団体数、参加人数とも約2倍に増えたと報告した。市町村教委の担当者ら約70人が参加した。
 中体連によると少子化や教員の働き方改革が進む中、持続可能な運動環境の構築が求められており、「中体連主催大会に参加できる地域クラブ活動を段階的に増やすこと」を目指して取り組みを進めている。中体連の今後の取り組みや課題として、25年度から地域クラブ活動の大会参加基準を緩和することや、地域クラブに対する九州大会、全国大会の派遣費補助を検討する必要性などを挙げた。
 県教委は24年度、地域スポーツクラブの活動体制を整備する実証事業について、前年度より3地区増の7地区で実施することなどを説明した。また市町村での説明会や勉強会の開催、指導者研修用の動画作成などにも取り組むとした。県教委の担当者は「部活動の地域移行に正解はなく、いろいろなやり方がある。各地域でどのような方策が取れるか考えてほしい」と求めた。 (外間愛也)