芸能人のうわさ話　モバプリの知っ得［278］

芸能事務所のアミューズは5月23日、SNSで拡散された星野源さんの「不倫のうわさ話」を否定し【※1】情報を投稿・拡散した人に対して「法的措置を含む対応を検討する」と発表しました。「法的措置」とは、名誉毀損などで裁判を起こすことだと考えられます。昔から、ネットやSNSでうわさ話が広がることはよくあり、そこから有名人への誹謗中傷が発生することもあります。「うわさ話」は人々の好奇心をそそりますが、拡散させてしまうことで個人を追い詰めることにもつながります。

「うわさ話」を最初に投稿した人がよくないことはイメージしやすいと思います。では、投稿を拡散させた人はどうでしょうか。うわさが拡散されると、「いいね」の数や再生数がどんどん増えていきます。そうなると「これだけの人が拡散しているんだから、本当の話なのかもしれない」と説得力が生まれてきてしまいます。こうしてうわさはますます広がっていきます。「拡散させた“だけ”」と軽く考えがちですが、“だけ”ではなく、投稿した人と立派な「共犯関係」になるのです。

最近では、SNSでうわさを拡散させるアカウントが影響力を持つようになりました。結果的にはうわさではなく、正しい情報もあります。しかし「目をつむって道路を渡り、たまたま無事だった」というような話で非常に危険なのです。うわさ話を目にしても、簡単に拡散するのではなく、「分からないことは分からない」と情報を止めることも非常に重要です。

～言葉の解説～

※1　「不倫のうわさ話」を否定し　…　今回は芸能事務所と星野源さん本人がうわさを否定しています。一般的な話をすると、本人や関係者が否定しても、結果的に正しかったこともあります。現時点で明らかになっていることは「不倫しているという話が出回っているが、本人は否定している」ということで、本当に不倫をしているかどうかの事実は第三者には分かりません。事実が分からない以上、不倫の有無を決め付けず、様子を見る必要があります。