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英語が話せるようになるには?<キムタツチャンネル>4


英語が話せるようになるには?<キムタツチャンネル>4 木村達哉先生
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Q.英語が話せるようになるにはどのような勉強が必要ですか

A.なんでも英語で話そう

 アメリカ合衆国の外交官で大阪総領事をしておられたパトリック・リネハンさんと話をしたことがあります。彼の言葉が今も僕の頭にはっきりと残っているんです。“If you really want to speak English, speak English in anything.”(英語を本当に話したいなら、どんなことでも英語で話してください)とおっしゃいましてね。その時には僕も英語を多少は話せたのですが、それ以後はまさにどんなことでも英語で話してみようと思うようになり、英語を話す力がかなり高くなりました。

 例えば、朝起きたら「おはよう」と家族に言いますよね。英語で話してください。“Good morning!”ですよね。「お腹すいた」は“I’m hungry.”です。「もう出かけないといけない!」は“I must be leaving now!”と言います。こんな感じで、どんなことでも英語で言おうとしてみてください。もちろん相手には日本語で言うのです。言ってから「今のを英語ではどう言うんだろう」と考えるのです。そうすると「これも言えない、あれも言えない」という状態であることが分かるはずです。自分は言葉を知らなさすぎる! ということに気づくはずです。

 それが勉強のスタートラインです。そこで「英語が話せなくてもしょうがないよ」と考えるのか、それとも「絶対に英語を話せるようになってやる!」とファイティングスピリットをたぎらせるのかによって、それ以後の皆さんの英語力は劇的に違ってきます。皆さんには後者であってほしいと願っています。

 アプリでも手帳でもいいのですが、記入するものを一つ用意してください。言えないことをネットや辞書で調べて記入するのです。どんどん記入していってください。

 あとはその手帳を時間の許すかぎり見るだけです。すぐには覚えられません。でも、何度も見ているうちに頭に刷り込まれていきます。好きな歌の歌詞でもすぐには覚えられませんよね。何度も歌っているうちに、深く脳に刷り込まれるのです。見る回数を増やし、一日中でも英語が話せる状態をつくりましょう。独り言を英語で言えるところまで頑張りましょう。気がついたらかなり英語が話せるようになっているでしょう。

(2022年7月10日付りゅうPON!掲載)