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成績が上がる方法<キムタツチャンネル>7


成績が上がる方法<キムタツチャンネル>7 木村達哉先生
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Q.どうすれば成績は上がるのでしょうか

A.勉強時間より反復回数

 勉強しているとすぐに結果が出なくてイライラするときもありますよね。スポーツや音楽の上達にしても同じ。どうすればできるようになるんだろうと考えます。

 答えを書くと、成績を上げるためには二つの要素が必要です。一つは「知らなかったことを覚える」です。勉強にとって何よりの土台は覚えること、つまり知識を持つことです。考える力が大事だとよくいわれます。でも、知らないことを考えるなんてできるわけないじゃないですか。学校や塾で日本語や英語の表現、歴史や地理の用語を覚えることも多いと思うのですが、覚えてさえいれば成績が上がるのですから「暗記はお得」です。

 いくら頑張って塾に行ったとしても覚えることをサボると絶対に成績は上がりません。断言します。覚えるためには勉強時間よりも反復回数が重要です。塾に行くとか行かないとかは無関係。覚えたことは24時間以内にどんどん忘れていきます。翌日もその次の日も1週間後も目を通します。そうしている間に、好きな歌の歌詞のように頭にすらすらと浮かぶようになります。

 成績を上げるための二つ目は「分からなかったことを理解する」です。理科や算数・数学、英文法などがこれに当たります。覚えるのではなく、理解することによって成績が上がります。理解しても、これもまた忘れていきます。ですので、スポーツや楽器と同じで何度も何度も体に染み込ませます。

 結局のところ、一つ目も二つ目も反復回数が大事なんです。日本人はすぐに「何時間ぐらい勉強すればいいですか」なんて聞きますよね。時間じゃないんです。英語を例に挙げると、a/theの違いは覚えるものではありません。解説を聞いたり読んだりして、なんだ! そうだったのか! と理解することが大事なのです。理解したら自分で文を書いたり話したりしながら、体に染み込ませていくのです。

 大人になってもこの二つの要素はものすごく大事です。逆に言うなら、覚えることを覚えず、理解したことを頭に刷り込まなければ、いくら学校の授業を真剣に聞いても、学校が終わってから塾に通っても、あなたの成績は上がりません。上に書いた二つのことを念頭に置いて、さぁしっかりと勉強しましょう!

(2023年6月11日付りゅうPON!掲載)