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夏休みの過ごし方<キムタツチャンネル>8


夏休みの過ごし方<キムタツチャンネル>8 木村達哉先生
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Q.夏休みの過ごし方で大切なことは?

A.計画立てて復習しよう

 せっかくの長い休み、だらだら過ごすのは時間の無駄です。人生は無限じゃないんです。時間を無駄にするのはもったいない! 夏休みにこそ成績を伸ばしましょう。では、成績が伸びるための要素とは何だったのでしょうか。先月号で書いた二つを言えますか。復習のつもりで読んでください。

 一つは「知識」、そして二つめは「理解」です。覚えるべきことを覚え、分からないことを分かるようにすれば、必ず成績は上がります。間違いありません。

 ただ、もうひとつ、大切なことがありましたね。「忘れる」ことを常に意識しておくことです。東大に合格する生徒は、自分が忘れっぽいことをよく知っていますから、昨日の勉強を今日もやるわけです。夏休みは忘れてしまったことをやり直すのに最適な期間なのです。暇な時間がいっぱいある! ここで自習(復習)しないでどうする!

 ただ、大切なことが二つあります。一つは夏休みが何日あるのかをチェックしておくことです。灘校の夏休みはだいたい40日から45日ありました。でも、生徒によっては部活動があるとか家族旅行があるとかで、あまり勉強できない日もあります。長いように見えて、実際に勉強できる日はあまり多くないかもしれませんね。カレンダーを見て、この日は勉強するぞ、この日は駄目だなと、赤ペンで印(〇×△)を付けておくことです。〇と△の日は予定していた勉強や宿題を頑張りましょう。×の日はそもそも勉強する予定じゃない日なのですから、思い切って遊びましょう。

 もうひとつ、大切なことがあります。これも復習したい! あれも復習しなくちゃ! なんて欲張ってしまうと本当にやらなければならないことに取り組めなくなります。そりゃどの教科にも時間を割ければいいのだろうけれど、無限に時間があるわけではありません。最低でもこれとあれだけはというものに絞って計画を立てたほうがいいでしょう。自分が本当に成績を上げたい教科を一つ、多くても二つに絞り、やるべきことを紙に書きだしてください。必ず計画表を立てて、何月何日までに何を終わらせるのかを見えるようにしておきましょう。2学期が始まったときにため息をつかなくて済むように、気合いを入れて夏休みに臨みましょう!

(2023年7月9日付りゅうPON!掲載)