絵本の読み聞かせを通して子どもの心を育てる一般財団法人「絵本未来創造機構」(東京都・仲宗根敦子理事長)は24日、那覇市の県教育庁を訪れ、県内にある全ての市町村立小中学校402校に、悩みを抱える人に寄り添うメッセージが書かれた絵本を寄贈した。
寄贈した絵本は、同法人の山野江里依理事が作者の「あなたがいるだけで~おばあちゃんからのてがみ~」(理論社)。自信をなくした人や、成長していく過程で悩みを抱えるようになった人に、寄り添うような温かいメッセージが詰まっている。絵本の文章は英語と日本語で書かれている。同法人は社会貢献活動の一環として寄贈した。小中学校に各1冊ずつ贈られる。
半嶺満県教育長に絵本と目録を手渡した仲宗根理事長は「子どもたちが生まれただけで価値があり、ありのままでみんなが喜んでいると、絵本から感じ取ってくれるとうれしい」と語った。
半嶺教育長は「迷い、苦しんでいる時に、家族から愛情を注がれたと感じることが、立ち直り、前に進む力になると感じる。多くの子どもが読み家族の愛情を感じてほしい」と述べた。
同機構は23日に沖縄市で平和を育む絵本イベントも開催した。 (高橋夏帆)
有料
悩み寄り添う絵本、読んで 未来創造機構 県内小中402校に贈る
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琉球新報朝刊
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