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琉大など97校支援 理系人材育成で文科省


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 文部科学省は6月26日、デジタルや脱炭素分野などの理工系学部を新設・拡充する大学と高等専門学校の計97校を、財政支援の対象に選んだと発表した。大学院も含む。2022年度に立ち上げた約3千億円の基金から拠出。国際競争の激しい成長分野を引っ張る理系人材の育成を目指す。
 文科省は取り組みを二つの類型に分けて公募していた。一つは、主にデジタル関連の学部新設など組織改編を検討する公私立大に最大20億円を支援する内容で、今回は59校を選定した。
 もう一つは、主に情報系の既存学部を強化して定員を増やす国公私立大と高専に最大10億円を支援するもので、琉球大学など38校を選んだ。うち高い効果が見込まれる「ハイレベル枠」に該当した京都大には、10億円上乗せする。
 日本の理系学部の学位取得者割合は35%で諸外国に比べて低く、理系人材の育成が急務となっている。