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「外部の力借りて」部活生自死、再発防止に向け保護者有志が校長と意見交換 沖縄


「外部の力借りて」部活生自死、再発防止に向け保護者有志が校長と意見交換 沖縄 自死の再発防止策などについて意見交換する鈴木友一郎さん(右)と大嶺哲司校長(左から2人目)ら=8月22日、沖縄市のコザ高校
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 2021年1月にコザ高校2年(当時)の空手部男子生徒が、部活動の顧問から執拗(しつよう)な叱責(しっせき)を受け自死した問題に関連し、保護者有志は8月22日、沖縄市の同高を訪ねて大嶺哲司校長と意見交換し、再発防止策などを話し合った。

 意見交換会には、同問題に関する第三者再調査委員会の報告書を読む勉強会などを開いている、「ボイチ(ボイスオブチルドレン)沖縄」の鈴木友一郎さんら4人が参加。学校や教育委員会から独立した外部の識者や民間団体などの力を借り、研修を実施したり、子どもたちの声を聞く仕組みづくりをしたりする必要性を訴えた。

 鈴木さんはただ話を聞くだけでなく、具体的に問題解決につなげる仕組みが必要だと指摘。「県内を含め問題解決に取り組む組織はあり、専門家もいる。その力を借りながら学校を変えてほしい。私たちも協力していきたい」と共に解決を目指していきたいとの考えを伝えた。
 別の保護者は、子どもの権利について日ごろから伝え、授業やホームルームの時間などに生徒同士が互いに学び合い考える時間を設けることを提案。学校のホームページなどで自死問題や学校の取り組みを発信することなども要望した。

 大嶺校長は7月に全校生徒を対象に子どもの権利に関する講演会を実施したと説明。「こうした研修会を全県でやることは意義がある。コザ高で継続的に取り組みたいし、県教委にも提案したい。子どもの権利について日々学べる環境づくりも考えたい」と答えた。
 (外間愛也)