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琉球大学「Robotサークル」多方面で活躍 全国のコンテスト入賞や地域貢献 沖縄


琉球大学「Robotサークル」多方面で活躍 全国のコンテスト入賞や地域貢献 沖縄 大会での受賞や地域貢献活動などについて報告する琉球大学Robotサークルのメンバーら=9月25日、西原町の琉球大学
この記事を書いた人 Avatar photo 外間 愛也

 琉球大学Robotサークルが、ロケットの性能や技術力を競う各コンテストで入賞したり、児童向けのものづくり講習会を開催したりなど、多方面で活躍している。

 メンバーは「沖縄の産業発展にも貢献したい」と意気込む。

 3月に鹿児島県種子島であった第20回種子島ロケットコンテストでは、材質や重量など一定の規定に従い製作したロケットの飛行高度を競う種目に出場した。結果は171メートルで7位の成績だったが、機体の軽量性と強度、パラシュート展開機構の独自性などが「革新的なシステムデザイン」だと認められ、種子島宇宙センター所長賞(審査員特別賞)を獲得した。

 6月には、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が主催する学生向け教育コンテスト「Kibo―RPC」の日本予選で4位に入賞した。同コンテストは次世代の科学者育成を目的に、宇宙ロボットを制御するプログラムの作成を通じ、科学、技術、工学、数学の知識を深める。国際宇宙ステーション(ISS)の船内ドローンを動かすプログラムを作成し、ウェブシミュレーション環境上で課題をクリアする対応力と早さを競った。

 サークルは2022年5月に設立した。(1)ものづくり系の大会への出場(2)部員対象の勉強会や講習会の開催(3)小中高生向けのプログラミングやロケット体験会などの地域貢献―を柱として活動に取り組んできた。設立2年強でメンバーは51人に増え、活動も活発化している。

 サークルの玉城凜乃丞(りんのすけ)代表(工学部2年)は「今後もさまざまな大会に出場しつつ、小中高生向けの体験会を開いてものづくりの楽しさを伝えたい。企業との連携にも取り組み、沖縄の産業発展にも貢献できたら」と思いを語った。

 (外間愛也)