JTA機内で 木製ストロー 航空会社で先進的取り組み


社会
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JTAが10月から那覇-福岡線のクラスJシート限定で提供している木製ストロー=4日、那覇市久茂地

 環境汚染につながるプラスチックごみ(廃プラ)の削減が世界的な課題となる中で、日本トランスオーシャン航空(JTA、那覇市、青木紀将社長)は1日から、那覇発福岡行きのクラスJシートで木製ストローの機内提供サービスを始めた。持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた新たな取り組みで、航空会社で木製ストローを導入したのは世界でも例がないという。

 客室乗務員によると、提供された乗客の中には持ち帰る人もいて反応は良いという。JTAは他の便についても、プラスチック製から紙製のストローに切り替えることを計画している。

 4日に那覇市内で記者発表した糸数寛執行役員コミュニケーション部門長は「地元の美しい森林を守り、さらに沖縄の林業にも貢献できるという思いで導入を決めた」と話した。

 木製ストローは国産の杉とトドマツを使用し、薄くスライスしたシートを巻き上げて作っている。2020年度からは国頭村産の木材を使用する予定という。スマパノ(国頭村、興津世禄社長)が販売を担う。