生演奏のマジック感じて! ピーター・バラカンが選んだミュージシャン集結 沖縄初開催、22日にライブ


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ライブマジックエクストラの沖縄初公演を楽しみにしていると話すピーター・バラカン=9月30日、東京都港区

 【東京】ラジオなどで独自の音楽観で広く楽曲を紹介するブロードキャスター(放送屋)のピーター・バラカン(68)が、自身が推薦する生演奏の音楽を紹介する都市型音楽フェスティバル「ライブ・マジック!」の沖縄公演(琉球新報社主催)が22日午後7時から、那覇市の琉球新報ホールで開催される。出演はイスラエル人のソウル歌手「J・ラモッタ・すずめ」と、宮古古謡を歌う與那城美和とコントラバス奏者の松永誠剛のユニット「ミャーク・ソング・ブック」の2組。バラカンは「沖縄の人たちにも魅力を感じてもらえる音楽だと思う。絶対に面白い。私自身も楽しみにしている」と話している。

 ライブ・マジックは、バラカンが世界中から自身が紹介したい音楽家を複数選んで、生演奏で楽しむ都市型の音楽フェスティバル。バラカンのマニアックで玄人好みする独自の選択眼にかなったミュージシャンが集い、東京・恵比寿ガーデンプレイスで6年続いている。地方公演は山形でも開催したが沖縄では初。

 沖縄での開催にバラカンは「沖縄の人たちが自分たちの文化を大事にしているのはすごく印象的。他の地方だと、どこも同じようなJポップが耳に入る。沖縄ももちろんそういうのも聞くだろうが、独自の音楽を楽しんでいるのは魅力的だ」と話す。

 ライブ・マジックin沖縄に出演するJ・ラモッタ・すずめについては「全員の国籍が違うグループ。洗練されたネオソウルで、ヒップホップやジャズ寄りの要素もありしゃれた感じだ。モダンで沖縄の人にも魅力が伝わる音楽だと思う」と解説した。ミャーク・ソング・ブックは「與那城の声はすごくいい。心に刺さる声だ。伝統の謡とジャズベースが混ざった他にはない試み。沖縄の人にはもう一段と身近で特に感じるものではないか」と話した。今回の沖縄公演は松永からの誘いで実現した。

 ラジオで自分が好きな音楽を流してきたバラカン。ライブ・マジックでは、生演奏のライブに関わって客が楽しむ反応を見る楽しさも感じている。「マジックを取り戻すと掲げてきた。コンサートは身近で実感できる。タイトル通り、マジックだ」と参加を呼び掛けた。
 (滝本匠)

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 琉球新報社は22日午後7時から、那覇市泉崎の琉球新報ホールで、ピーター・バラカンがナビゲーターを務める「ピーター・バラカンズ・ライブ・マジック!エクストラin沖縄」を開催する。前売り6000円(当日500円増し)。全席指定、未就学児入場不可。問い合わせは琉球新報社営業局(電話)098(865)5200(平日午前10時~午後5時)。