南側の滑走路運用再開 嘉手納基地 周辺、早朝から騒音


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約1カ月ぶりに運用が再開された南側滑走路から離陸するF15=7日午後、米軍嘉手納基地(読者提供)

 【中部】補修工事のため先月9日から閉鎖されていた米軍嘉手納基地の南側滑走路が7日、約1カ月ぶりに運用を再開した。南側滑走路に近接する沖縄市や北谷町では早朝から米軍機の騒音が確認され、沖縄市の知花測定局で午後4時3分に100・6デシベル、北谷町上勢局で同51分に91・2デシベルを観測した。北谷町役場には周辺の住民から「米軍機の騒音が朝からうるさい」との苦情が寄せられた。

 午前7時すぎから同基地所属のF15戦闘機などが南側滑走路を離着陸する様子が確認された。沖縄防衛局が米側へ事実関係を確認したところ、米軍は運用再開を認めたという。嘉手納基地は今年に入り南北2本の滑走路で順次補修工事を行ったため、どちらか1本で運用していた。2本体制の運用で、周辺住民からは訓練の過密化や騒音の増大を懸念する声も聞かれた。