沖縄で自分見つめ直した… 上原奈美が再デビュー 新曲「再生」で再起 10年に活動休止、自分探しに


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「再生―リボーン」で11月再デビューする上原奈美=9月20日、琉球新報社東京支社

 【東京】安室奈美恵に憧れて2003年にデビューし、その後一時活動を休止していた歌手の上原奈美(28)が11月22日、新曲「再生」(アイビー・ミュージック)で全国に向けて再デビューする。デビュー時からのR&Bに沖縄をミックスし、自身のルーツ・沖縄を強く意識した歌詞となっている。上原は「沖縄で自分を見つめ直したことがきっかけでいろいろな縁をいただいた。音楽で生かして発展させたい」と再起を期する。

 新曲リリースに合わせて10月22日午後6時から、浦添市のサンエー浦添西海岸パルコシティの「HMV&BOOKS OKINAWA」でミニライブを予定している。CDには「You On Me」と、R&B調にアレンジした「NARIYAMAAYAGU」の2曲をカップリングした。

 上原自身は東京都生まれだが、母が宮古島出身で父が久米島出身。03年にファッション雑誌「Hanachu」の専属モデルとして表紙を飾った。10代向けの「セブンティーン」やファッションブランドのモデルも務めた。

 05年2月には、自身も作詞に参加した「IAM」で東芝EMIからメジャーデビュー。テレビの音楽番組ではコーラスとしても出演し、沖縄セルラー電話のCMにも出演した。周りの期待も大きくなる中、10年3月にいったん活動を休止した。

 休止理由の一つに、自分が何者か分からなくなったことがあった。自分探しで宮古島の祖母のもとへ。そこで改めて自身のルーツを見つめ直し、文字通り「再生」した。三線も習い始めて、宮古島の民謡コンクールで新人賞を受賞した。

 ライブ配信アプリ「ポコチャ」で、路上ライブをするように毎日配信し、1カ月で2千人のフォローを得た。「東京ドームに行くぞ」。大きな目標に向けて、再び新たに歩み出す。