基地跡地利用で有識者懇 内閣府、沖縄初開催 普天間など視察


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米軍普天間飛行場の概要などに耳を傾ける「基地跡地の未来に関する懇談会」メンバーら=8日、宜野湾市役所

 【宜野湾】将来的に返還が見込まれる在日米軍施設・区域の跡地利用に向け、核となる施設や機能の可能性を検討する内閣府の有識者懇談会「基地跡地の未来に関する懇談会」の第2回会合が8日、宜野湾市などであった。懇談会メンバーは米軍普天間飛行場を市役所屋上から視察し、松川正則市長から基地の概要や跡地利用計画策定に向けた取り組みなどについて説明を受けた。

 懇談会の県内開催は初めてで、宜野湾市であった会合の冒頭のみ公開された。同市の懇談会後、座長の角南篤・笹川平和財団海洋政策研究所所長は普天間飛行場について「市街地の中にあり危険性を改めて認識した。沖縄の中心に広大な土地があることは、今後の議論の参考になる素晴らしい視察になった」と述べた。

 普天間飛行場は県と市が跡地利用計画策定に向けて動いている。懇談会ではエンターテインメントやスポーツで健康につながる施設ができないかなどの話が出たという。

 懇談会メンバーは同日、浦添市の牧港補給地区や那覇市の那覇港湾施設(那覇軍港)も視察し、両市や県から跡地利用に向けた取り組みなどの説明を受けた。7日は北谷町のアメリカンビレッジなども視察した。懇談会は2カ月に1度会合を開き、1年内をめどに跡利用の可能性を示すという。