社会

江戸「逆上り」 日本橋→那覇を踏破 NY在住芸術家・比嘉良治さん 500キロごとに靴替え 友人に迎えられゴール

三重城に到着しカチャーシーを踊り喜ぶ比嘉良治さん=12日夕、那覇市西

 琉球王国時代の「江戸上り」の道のりを逆に歩む「江戸から琉球の旅」を続けていた米ニューヨーク在住の芸術家、比嘉良治さん(81)=名護市宮里出身、ロングアイランド大名誉教授=が12日夕、ゴールの那覇市西にある三重城にたどり着いた。家族や友人ら約60人に迎えられた比嘉さんは「応援してくれる人がいるので早く沖縄に帰りたかった。ありがとう」と目を細めて喜んだ。

 「逆上り」に取り組んだのは「歴史の道のりを逆から行きたいと思った」という反骨心がきっかけ。昨年8月に東京・日本橋を出発し、四国まで進んだところで、家族の病気で旅を中断し帰国。今年9月1日に山口県から旅を再開した。途中、離島やへき地の小学校などを訪ね子どもたちと交流し「一歩ずつ進めば目標を達成できる」と伝えた。沖縄に入り、国頭村の辺戸岬から糸満市を縦断した。

 ゴールでは親族や友人らが横断幕を掲げて「よーしーお帰り」「ナゴマサーだ」と迎え、三線で「上り口説」「下り口説」を披露しゴールを祝った。

 比嘉さんは500キロ歩くごとに靴を履き替え5足目というが「そんなに大変じゃない。よんなー動かしてたら着いた」とおどける。途中、海に飛び込んだほど沖縄の自然を愛する比嘉さんは「沖縄の自然が壊れている」と危機感も示した。

 駆け付けた名護小時代の同級生、慶佐次興和さん(81)は「彼のやることはユニークで感動する。元気をもらえるね」と笑う。比嘉さんの兄の孫、座間味妃さん(28)は「一緒にニューヨークで辺野古反対のデモにも参加した。ぶっとんでるけどいろんなことを学んだ」と感激した様子で語った。









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