県議会の百条委員会、これまで3回設置


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 「万国津梁(しんりょう)会議」を巡る知事の会食問題を受け、県議会で百条委員会設置の議論が浮上し、与野党の攻防が激しさを増している。百条委設置を求めている自民は15日の9月定例会最終本会議での全会一致の可決に期待を寄せるが、与党が多数を占める中、可決される可能性は極めて低い。仮に設置が決まれば、2014年に仲井真弘多知事(当時)による辺野古埋め立て承認に関する経緯を調査するために設置されて以来、5年ぶり4度目となる。

 翁長県政時代の2017年、当時の安慶田光男副知事の教員採用試験での口利き疑惑が浮上した時に、野党自民が百条委設置の動議を提出したが賛成少数で否決された。

 百条委は地方自治法100条に基づく調査特別委員会のことを指す。出頭や証言を求められた関係者が正当な理由なく拒否したり、虚偽の証言をしたりした場合には禁錮や罰金に処すことができる強い権限を有する。今回、県議会の経済労働委員会は関係者の参考人招致を決定したが、拘束力はなく、実際に関係者が招致に応じるかは不透明となっている。