身体固まり逃げられない人も… 複数回、性被害の女性 「抵抗」の有無を問題視、法改正求める 被害の記憶は消えない


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被害者から寄せられたメールを読み上げる参加者=11日、那覇市の県庁前県民広場

 花を手に、性暴力を許さない思いを共有する「フラワーデモin沖縄」が11日、那覇市の県庁前県民広場であった。参加者約70人が性暴力に無理解な社会に抗議し、法制度の改正を求めた。3月に性犯罪の裁判で4件の無罪判決が言い渡されたことをきっかけに、全国各地で毎月11日に同様のデモが開かれている。県内で開催されるのは3度目。

 過去に複数回、性被害にあった女性は被害の記憶は消えないと語り「なぜ、被害者がこんなに苦しまないといけないのか」と訴えた。被害者が抵抗できたか否かが焦点になった判例を踏まえ、女性は「身体が固まり逃げられない人がいることを伝えたい。抵抗の有無が問われるのはおかしい。裁判の不備や問題点を共有して法改正を求めたい」と語った。参加者の男性は、加害者を生まないために「自分が(被害者の話を)聞いて、いろいろな人へつなげないといけない」と話した。

 次回は11月11日にも午後7時から県民広場で開催予定。詳細はツイッター(@flowerdemo-okinawa)で確認できる。メッセージはfdemo.oki@gmail.comまで。