沖縄工、那覇工がV エコデンレース 4チーム全国へ


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県高校エコデンレースのワイパーモーター部門で優勝した那覇工業のチームNTHS1(前列)と一般モーター部門で優勝した沖縄工業のチーム首里人ベンツ(後列)=15日、沖縄市泡瀬の県総合運動公園

 自作した電気自動車の走行距離を競う第21回県高校エコデンレース大会(県工業教育研究会自動車部会主催)が15日、沖縄市泡瀬の県総合運動公園であり、一般モーター部門は首里人(しゅりんちゅ)ベンツ(沖縄工)、ワイパーモーター部門はNTHS1(那覇工)が優勝した。両部門で準優勝した八重山商工の2チームを含め、計4チームが11月23日に大阪市で開催される全国大会に県代表として推薦される。

 エコデンレースは同じモーター、バッテリーの電気自動車で1周約280メートルのコースを何周できるかを競う。車のワイパーを動かすモーターを転用するワイパーモーター部門に9チーム、レース用に開発された一般モーター部門に14チームが出場した。各チームは空気抵抗を小さくするため車体の形状などを工夫したり、バッテリーを最大限生かすために運転技術を磨いたりして競技に臨んだ。

工夫を凝らした電気自動車でコースを周回する高校生=15日、沖縄市泡瀬の県総合運動公園

 一般モーター部門で優勝した首里人ベンツのドライバー大城琢さんは「減速するところやスピードを上げるところを(無線で)指示してくれたので、とても走りやすかった」と、チーム力での勝利を強調した。

 ワイパーモーター部門で優勝したNTHS1の奥間柊介さんは「うまく調整して走れたが、バッテリーを使いすぎてしまうこともあった。全国大会では調整し、もっと走れるようにしたい」と話した。