キングス、守りに差 秋田に69―87 後半に突き放される


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは19日、沖縄市体育館で秋田ノーザンハピネッツ(東地区)と今季第5戦を行い、69―87で敗れた。秋田の堅守にミスを誘われ、後半で突き放された。通算成績は2勝3敗。次戦は20日午後2時5分から同体育館で秋田と対戦する。(沖縄市体育館、3265人)

 【評】堅守を武器とするチーム同士の一戦。前半はほぼ互角の展開だったが、第3Qで守備のギアを上げた秋田が抜け出す。キングスも粘り強い守備で活路を見いだそうとしたが、秋田が最後まで豊富な運動量とルーズボールへの執着心を保ち、18点の大差で勝負を決めた。


キングス、攻撃でミス連発

キングス―秋田 第2Q ゴール下のシュートから相手ファウルを誘うデモン・ブルックス(右)=19日午後、沖縄市体育館(新里圭蔵撮影)

 キングス最大の武器である堅守で、相手に上回られた。「秋田の激しい守備をどう攻めるかがキーポイントだったが対応された。(敗北は)コーチの責任だ」と唇をかむ佐々宜央HC。前半はほぼ互角だったが、秋田が守備の強度を高めた後半にターンオーバー10個を誘発され、一気に突き放された。

 キングスは主な攻撃の形であるピック&ロールに入る前からダブルチームを仕掛けられ、ガード陣がターンオーバーを頻発。「少し個人が頑張り過ぎている」と反省を口にする田代直希主将は「もっとパスでつなぐという手段もあった」と突破口を探る。

 もう一つの敗因はリバウンドだ。キングス21本に対し、ガード、フォワード陣の飛び込みの意識も高い秋田は37本。開幕から4試合で平均12・8本を奪取しているジョシュ・スコットの不在が響き、ゴール下を支配された。

 今季開幕から3点弾を中心に外のシュートの確率が依然上がらない中、我慢ができなかった。

 今季初めてコートに立ち、チーム最多の20得点を挙げたデモン・ブルックスは「仲間と戦えたことは良かった」としながらも「フリースローでリバウンドを取られたり、守備でミスがあった」と課題を見詰める。「コートの5人全員でボックスアウトを意識していきたい」と改善を誓った。

(長嶺真輝)