アスティーダ快勝 卓球Tリーグ・ホーム開幕戦 岡山に4-0


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 卓球Tリーグの琉球アスティーダは19日、宜野湾市立体育館での今季初ホーム戦(第5戦)で岡山リベッツと対戦し、4―0で快勝した。開幕から3勝2敗で勝ち点は10で3位のまま。2位との勝ち点差を2に縮めた。第1マッチダブルスは陳建安・李平が森薗政崇・上田仁に2―0でストレート勝ちした。第2マッチシングルスはチュ・セヒョクが3―2で町飛鳥に競り勝った。第3マッチシングルスで吉村真晴が森薗に3―0で快勝し、この試合の勝利を決めると、第4マッチは荘智淵が吉田雅己に3―1で勝利し、勝ち点を4つ伸ばして締めくくった。次戦は20日、宜野湾市立体育館で木下マイスター東京と午後1時から戦う。


吉村、エース対決で圧倒

第3マッチシングルス 豪快なフォアハンドドライブを放つ琉球の吉村真晴=19日、宜野湾市立体育館(喜屋武研伍撮影)

 第3マッチシングルスは世界ランク53位の吉村真晴と44位の森薗政崇の顔合わせで、両エースの対決になった。吉村が得意のサーブでレシーブミスを誘うなどし、3―0で圧倒した。自身の今季初白星でチームに勝利をもたらし、ヒーローインタビューで「ありがとーっ」と甲高い声で地元の声援に応えた。

 ダブルスとシングルスで仲間が勝利し「良い流れでプレッシャーもなく思いきり行けた」。第1ゲームは11―8、第2ゲームは11―10で競り合う展開をものにした。特にサーブが冴えていた。コースや回転数だけでなく、序盤は下回転、後半は上回転で勝負するなど「1本ずつ微妙に種類を変えた」。対応しきれなかった森薗は「頭では分かっているけど…」と唇を噛んだ。

 流れをつかんだ第3ゲームは11―4で快勝。「気持ち良くできた。ナイスゲーム」と充実した表情だった。

 試合後、関東の台風被害にも言及し、被災者に「元気を届けたい」と日本代表としての気遣いも見せた。会場のファンに対しても「沖縄に恩返ししたい。Tリーグを盛り上げる立ち位置にいる」と主将でエースの顔をのぞかせる。20日の木下戦に向けて「いい流れで来ている。乗った自分は怖いと思い知らせたい」とリーグトップへ駆け上がる。

(古川峻)