【竹富島=竹富】国の重要無形民俗文化財で600年以上の伝統があるとされる竹富町竹富島の「種子取祭」の奉納芸能が20日、同島の世持御嶽で始まった。島民や島出身者らが踊りや狂言などの芸能をささげ、島の繁栄を祈願した。会場には観光客など見物人も多く訪れ、伝統芸能を堪能した。奉納芸能は21日まで行われる。
種子取祭はまいた種が無事に育ち、豊作をもたらすことを祈願する島最大の行事で、10日間にわたり神事や奉納芸能などを行う。
20日の奉納芸能では御嶽前の庭で農耕作業を表現した「マミドー」や女性が腕を組み交わし力勝負をする「ウディボー」、馬に乗るしぐさを踊る「ンーマヌシャ」などが披露された。その後の舞台芸能では、多彩な踊りや狂言が奉納された。