将来はプロのスケートボーダー 沖縄市の中央パークアベニューにスケボー場 世代を超えて集う


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スケートボードの練習に励む親子連れらでにぎわう「KoZa SK8 Ramp」=9月30日、沖縄市中央

 【沖縄】沖縄市の中央パークアベニューに、子どもから大人まで集う“遊び場”がある。県ローラースポーツ連盟の事務所に併設された「KoZa SK8 Ramp(コザ・スケート・ランプ)」だ。ローラースポーツの普及やプロ選手を目指す子どもたちが経験を積む場となっている。指導に当たるプロスケートボーダーの才哲治さんは「元々は遊びから生まれたスポーツ。地域とつながり認知を広めたい」と話す。

 今やプロスポーツとしても認知されるスケートボード。オリンピックの競技種目になったことを機に、5年前に県ローラースポーツ連盟が設立された。同連盟の事務所の空きスペースがあったため室内練習場を設け、今年6月にオープンした。雨の日は特ににぎわいを見せる。

 室内には広いオープンスペースとアーチ状の木製コースが設置され、スケートボードが滑る度に「ガー」「カタッ」という音が響く。鳴海琉楓ちゃん(4)=うるま市=は、母の弥生さんと手をつないで練習に励み「高い所に行くのが好き」と笑った。

 訪れる人は子どもから働き盛り世代までと幅広い。商店街を歩く地元の人たちが興味を示し、店先のベンチでユンタクすることもある。「地域の人たちの理解があってこそ、遊び場は維持できる」と才さん。

 スケートパークを設けた公園は県内各地にあるが、管理が行き届かずに放置されていることも多いという。「自分たちの遊び場を大切にしよう」という思いから、今年3月に北谷町の安良波公園で清掃活動を実施。声かけ人はスケートボードやサーフィンに親しむ高校生だった。「子どもたちは遊び場を守りたいと思っている。活動で地域の人に目を向けてもらい、遊ぶ環境を地域で守るという意識が広がればいい」