沖縄県幹部「管理ずさん」 トラブル繰り返す米軍を批判


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 米軍MC130J特殊作戦機の部品が無くなっていた件で県基地対策課は18日、沖縄防衛局から「部品の落下」として報告を受け、情報収集に追われた。県幹部は21日、「整備を徹底すると言ってトラブルを繰り返している」「県民に不安を与える」などと批判した。

 不確定情報として部品が落下したとの連絡を受けた謝花喜一郎副知事は「まずは事実関係を確認しないといけない。もし部品落下が地上であれば大きな被害があっただろうし、洋上でも船舶の航行がある。こういった事態は県民に不安を与える」と指摘。「県は防衛局を通して事実関係を確認しているが、いち早く情報を提供できる態勢にしてほしい」と抗議した。

 吉田勝広政策参与は「整備を徹底すると言って何十回も繰り返している。このままでは県民は安心して生活できない」と反発した。基地内で部品が見つかったとの知らせを受け「落ちたことには変わりない。むしろ基地内で落ちているのに気がつかなかったのが信じられない。今の管理態勢がずさんだと証明されたのではないか。実態を究明してもらわなければならない」と指摘した。