佐渡山理莉、圧巻初V 沖縄女子ゴルフ最終日 プロ試験にはずみ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
9番 アプローチショットを放つ佐渡山理莉=24日、西原町の沖縄CC(大城直也撮影)

 ゴルフの第41回沖縄女子選手権大会の最終日は24日、西原町の沖縄カントリークラブ(5493ヤード、パー70)で行った。初日に単独トップだった佐渡山理莉(オリオン嵐山GC)がこの日も安定したゴルフで6バーディー、ノーボギーの通算130の10アンダーで終え圧巻の初優勝を遂げた。2015年の4アンダーの大会記録を塗り替え、歴代最少スコアで11月にある日本女子プロゴルフ協会の最終プロテストへはずみを付けた。仲西菜摘(PGMゴルフリゾート沖縄)が8打差で2位に入り、比嘉里緒菜(興南高2年)が12打差で3位だった。

最後のアマ大会で大会記録

 大会歴代最少の10アンダーで終えた佐渡山理莉(オリオン嵐山GC)が、圧巻のゴルフでぶっちぎりの初優勝を遂げた。2017、18年は首位と1打差の準優勝で、悔し涙をのんできた。悲願の優勝に「アマチュア最後の大会で名前を残すことができた。心置きなくアマチュアを卒業できる」と11月のプロ最終試験に挑む。

 「今日はパッティングが冴えていた」というように、前半の2、3、4番(いずれもパー4)で3連続バーディーをたたき出す。出場者らが頭を悩ませた強風も「今までの経験が生きた」とコース読みも十分だった。ティーショットはほとんどフェアウエー上に乗り、他を寄せ付けなかった。

 17、18年はスコアに気を取られ思うようなゴルフができなかった。今年は「楽しんでいこう」と力まず、吹っ切れた。2日間「ミスというミスもなく、リカバリーもできた」と終わってみれば6バーディー、ノーボギーで終えた。課題に挙げていた、100ヤード以内の距離からのショットは「バーディーチャンスをたくさんつくることができた」とアプローチにも自信が付いた。

 絶好調で終えた大会は「自信が付いた」ときらりと輝くトロフィーを手に笑顔を浮かべる。さらなる向上を目指し「バーディーチャンスでの距離感やショートパットの精度に磨きをかけたい」と課題を挙げ、さらなる高みを見据える。
 (上江洲真梨子)


第41回沖縄女子ゴルフ選手権大会 最終日成績(パー70)

(1)佐渡山理莉  ―10 130 (66、64=31、33)
(2)仲西菜摘    ―2 138 (69、69=34、35)
(3)比嘉里緒菜   +2 142 (70、72=35、37)
(4)仲村姫乃    +6 146 (72、74=38、36)
(5)比嘉ゆかり   +8 148 (72、76=38、38)
(6)玉城愛華    +9 149 (76、73=35、38)
(7)賀数心南       149 (68、81=42、39)
(8)荒川怜郁   +10 150 (76、74=39、35)
(9)大内桜        150 (71、79=40、39)
(10)石原果楓      150 (70、80=40、40)
(11)伊波莉羅  +11 151 (78、73=37、36)
(12)玉城豪華      151 (74、77=38、39)
(13)石原渚裟      151 (70、81=40、41)
(14)吉崎マーナ +12 152 (79、73=34、39)
(15)島袋ひの      152 (77、75=35、40)
(16)高里由貴子     152 (76、76=37、39)
(17)喜久山紗弥     152 (75、77=39、38)
(18)仲村梓       152 (75、77=38、39)
(19)名嘉千尋  +14 154 (75、79=37、42)
(20)小潮川せり     154 (74、80=40、40)
(21)仲与志果林 +15 155 (79、76=37、39)
(22)前里奈々      155 (75、80=38、42)
(23)宮城杏       155 (74、81=42、39)
(24)宮城柚   +16 156 (75、81=41、40)
(25)伊佐美音  +18 158 (74、84=43、41)
(26)塚原李里香 +19 159 (82、77=38、39)
(27)野中凛々子     159 (79、80=38、42)
(28)田川日々海 +22 162 (80、82=40、42)
(29)山根美桜奈     162 (79、83=41、42)
(30)吉田萌々      162 (77、85=42、43)