アグー豚のラードからスキンケアクリーム 高保湿力でべたつかず 乾燥肌や日焼け後のお手入れにも効果的


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アグー豚のラードで作った「スキンケアクリーム」を紹介する(左から)新垣さやかさん、玉山悠乃さん、糸満佳那さん

 アグー豚のラードを利用した「スキンケアクリーム」を開発し、第22回商工会特産品フェア「ありんくりん市」の特産品コンテストで非食品部門の県知事賞を受けたラードラボ(宜野湾市、秋永敏雅社長)。同社は設立から約1年、商品開発から8カ月というスピードで最高賞を受賞する快挙を成し遂げた。

 秋永社長によるとアグー豚のラードは、一般的な豚のラードより抗酸化力が高い上質な油だという。「沖縄は古くから豚を食べる習慣があり、ラードも傷薬の代わりに使われていたという。現在は廃棄されることも多いため、ラードを活用した商品を開発しようと考えた」と説明する。

 アグー豚のラードの成分研究に取り組み、スキンケアクリームの素材に適していることが分かり、商品化に結びつけた。

 保湿力が高く肌に塗ってもべたつかず、乾燥肌や日焼け後の手入れなどに効果的という。

 営業担当で沖縄エリアマネージャーを務める玉山悠乃さん(30)は「沖縄の先人の知恵を生かし、アグー豚のラードを日常で使える化粧品に転化させた。将来的には県内外、できればアジア圏まで広がる商品にしたい」と思いを語った。

 スキンケアクリームは県内のリゾートホテルやセレクトショップ、県外の百貨店などで販売している。今年7月には米国ニューヨーク州で日本の商品を取り扱う「J+B」というセレクトショップの目に留まり、同店舗でも取り扱っているという。