バドミントンの県高校新人体育大会は25日、那覇市民体育館で個人ダブルスの決勝を行った。男子は南風原1年の仲里悠平・與儀天友ペアが、外間大悟・津波古礼斗ペア(同2年)と対戦し、フルゲームにもつれ込む接戦を2―1で制した。女子は金城涼乃・新垣瑠香ペア(沖縄水産2年・1年)が2―0で金城未歩・伊敷妃菜美ペア(同1年)に勝利し、頂点に立った。男女の優勝、準優勝ペアは12月に那覇市民体育館で行われる九州選抜大会への出場権を獲得した。
仲里悠平・與儀天友の南風原1年生ペアは初戦を除いた4試合でフルゲームにもつれ込む接戦の連続を勝ち抜き、頂点に立った。決勝は同校の先輩で、練習では一度も勝ったことのない2年生の外間大悟・津波古礼斗ペアに泥くさく立ち向かった。この日、一番の競り合いとなった第3ゲームを取って下馬評を覆してみせた。
格上の相手に尻込みし、第1ゲームは何でもない球をネットにかけたり、コート外に落としたりと、ミスから14―21と大差で落とした。
それから2人が徹底したのは、劣勢の時こそ攻撃の手を緩めないこと。無難にコート中央に返したり、少し高めのショットになりがちだったが、鋭いショット、返球で際どくコースを狙うようにし、相手のリズムを崩した。
第2ゲームは奪い返し、迎えた最終ゲーム。主導権が激しく入れ替わるも18―19とリードされた場面で、仲里はロビングと見せかけたヘアピンを繰り出した。ギャラリーもうなるフェイントに、相手は一歩も動けず同点に。勢いそのままに得点を続け、22―20で勝負を決めた。
頂点にも與儀は「まだまだ自分たちにはむらがある。安定したプレーができるように練習に臨みたい」と振り返る。仲里は「九州大会でも相手に向かっていくプレーをしたい」と強気の姿勢を貫く。
(喜屋武研伍)