プログラミングの最高賞は10歳 日本語が分からない人、耳が聞こえない人でも挑戦できるゲームを開発


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
U22プログラミングコンテストで経済産業大臣賞に輝いた冨田晴生さん=18日、沖縄市の琉球新報中部支社

 【北谷】東京・秋葉原で20日に開かれた「U22プログラミングコンテスト2019」で、沖縄県北谷町宮城のインターナショナルスクール「ホープインターナショナルアカデミー沖縄」に通う冨田晴生さん(10)が、最高賞の経済産業大臣賞に輝いた。同賞は約400点の応募作品の中から決勝に残った16作品のうち4作品のみに与えられる。冨田さんは「まさか選ばれるとは思わなかった」と喜んだ。

 コンテストは、次代を担うITエンジニアの発掘を目的に、自ら制作したコンピュータプログラミング作品を発表する。

 冨田さんは「スクラッチ」というソフトを使い元素記号を覚えるゲームを考案。7段階の難易度別に楽しむことができる。約3~4カ月かけて制作し、「日本語が分からず、耳が聞こえない人でも挑戦することができる」と説明する。

 母親の朋美さん(44)の影響を受けて天文学や宇宙工学に夢中になった冨田さん。周期表もほとんど暗記しているという。今後「もっとプログラミングを頑張りたい」と語り、ゲームをさらに進化させるつもりだ。

 冨田さんは、受賞を受けて2020年1月24日に表彰式を開催する「BCN ITジュニア賞2020」にノミネートされた。