普天満宮前で奉納角力 半世紀ぶり「感慨深い」


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普天間沖縄角力大会のちびっこ角力で、白熱の試合を見せる女子児童=27日、宜野湾市普天間

 【宜野湾】第6回普天間沖縄角力大会(同大会実行委員会主催)が27日、宜野湾市の普天満宮と普天満山神宮寺前の広場で開かれた。普天満宮で戦前からあった奉納角力は1960年ごろ途絶えたが、地域活性化に向け2012年に復活。これまで商業施設サンフティーマで開かれ、普天満宮前の開催は復活後初めて。由緒ある地近くでの約半世紀ぶりの開催に、関係者は「感慨深い」と喜んだ。

多くの観客が見守る中、奉納角力として執り行われる沖縄角力=1940年ごろ、普天満宮(普天満宮提供)

 地域の男女児童や全島の猛者35人が出場した。直径7メートルの砂の土俵で、性別や体格に関係なく各選手が白熱した試合を展開。大技に歓声が上がった。市の普天間飛行場周辺まちづくり事業の再開発でさら地となった広場が会場となった。

 普天満宮の新垣義夫宮司(79)は開催に「非常にうれしい。沖縄角力が一つの文化として広がってほしい」と願った。全島大会の部75キロ以上の無差別級で優勝した県警機動隊の崎原永佑さん(32)は「宜野湾出身で約半世紀ぶりの場所で優勝でき光栄だ」と話した。

 そのほかの入賞者は以下の通り。 (敬称略)

 【ちびっこ角力】3、4年生の部(1)名城和樹(2)下地陽生(3)真境名勇実▽5、6年生の部(1)亀島大瑶(2)比嘉伶輔(3)玉城芽依花【全島大会】軽量級(1)糸数雄斗(2)宜志富紹也(3)泰川剛光▽無差別級(2)伊禮俊(3)玉城幸太