米・オクラホマ州内で22日まで行われたテニスの地域別大学大会「ITA リージョナル・チャンピオンシップ」中央地区大会で、オクラホマ州立大所属でうるま市出身のリュー理沙マリー(具志川東中―沖縄尚学高出)がシングルスとダブルスの2冠を成し遂げた。リューは11月7日から始まる全米大会への出場権を獲得した。同大会は、全米トップレベルの強豪が競う大きな大会となる。
今季は、脚力や持久力の強化を中心に鍛錬を重ね「脚を使ったプレーが一番の武器」とレシーブに磨きをかけた。脚力強化で相手のボールへの反応が早くなり「瞬時にいい動きができ、良い判断ができるようになった」と自信を持って臨んだ予選だった。
最大の山場はシングルス準決勝。1セットは6―1で先取するも、続くセットは6―7で取られた。最終セットは7―6と接戦を制した。リューは「相手にマッチポイントを握られたが、競り勝ったのでそれが自信になった」と振り返る。チームメートとの対戦となった決勝は「相手が疲れていることが分かったので、付け入る隙を与えないよう意識した」とラリー戦で粘り勝ちした。
宮本愛弓と組んだダブルスは「意思疎通と連係で最後まで楽しく戦えた」と決勝まで順当に勝ち進んだ。迎えた決勝は、マッチポイントを取るも相手もすぐに追いつくシーソーゲームに。「やっと取り切った。かなりぎりぎりのゲームだった」と振り返る。最後まで集中力を保ち「安定したプレーができた。それが一番の勝因」と語った。
大学卒業後はプロへの転向を視野に「11月の大会は優勝を目指し、頑張りたい」と目標を掲げた。