首里城火災:出火原因の調査始まる 那覇市消防局、那覇署、消防庁 関係者に事情聴取


この記事を書いた人 問山栄恵
火災現場を実況見分する県警や消防隊員ら=1日午前10時50分、那覇市の首里城

 31日未明の首里城火災で、那覇市消防局、那覇署、総務省消防庁、消防研究センターは1日午前11時22分、現場で火災原因の調査を開始した。同日午前9時35分ごろには、消防隊員9人がシャベルやロープ、キャリーケースなどを持って現場に入っていった。11時50分、市消防や県警が関係者に事情聴取している姿が確認された。市消防は原因が判明次第、発表する方針。

 市消防や県警などは当初、午前10時から実況見分を始める予定だったが、首里城正殿から依然煙が出ていたため開始が遅れた。

 市消防によると、調査には約100人が参加。焼けた木材やがれきを手でどかしながら作業を進めている。調査は終日かかるとみられ、終了時間は現時点では「分からない」としている。

 市消防の島袋弘樹局長は31日の記者会見で「焼け落ちた物は全て木材で、どかす作業がある。作業には時間がかかる」とし、原因究明には時間を要することを示唆した。

 31日未明に那覇市首里当蔵町の首里城正殿で出火し、隣接する北殿、南殿、書院・鎖之間(さすのま)、黄金御殿(くがにうどぅん)、二階御殿、奉神門の6棟に延焼した。【琉球新報電子版】