沖縄選出議員、政府に支援要請 超党派で行動 「首里城はウチナーンチュの魂」


この記事を書いた人 問山栄恵

  【東京】首里城焼失を受け、沖縄県選出・関係の国会議員が1日午前、内閣府に衛藤晟一沖縄担当相を訪れ、再建に向け政府の支援を要請した。要請は与野党の立場を越え超党派で行われた。  

衛藤晟一沖縄担当相への要請後、記者団の取材に応じる(左から)西銘恒三郎衆院議員と照屋寛徳衆院議員=1日、内閣府

  要請は照屋寛徳衆院議員(社民)の呼び掛けで行われ、与野党の国会議員10人が参加した。要請に対して衛藤氏は「(首里城の)焼失する柱がどーっと崩れていくのは非常にショックだった。沖縄のよりどころやアイデンティティーになっており、文化や歴史を凝縮した首里城なので、みんなで再建に向け頑張っていく」と応じた。要請の参加者によると、衛藤氏は再建に10年以上もかけられないなどの見解を示し、早期の再建に意欲も示したという。

  要請後、照屋氏は報道陣に「首里城は琉球王朝時代の政治、外交、文化、歴史の拠点であり、ウチナーンチュの魂だ」と述べ、早期に再建する意義を語った。西銘恒三郎衆院議員(自民)は「大臣からはオールジャパンで取り組みたいとの発言もあった。超党派の国会議員で行動することで、県民も再建に向け動こうというメッセージになればいい」と期待した。
【琉球新報電子版】