石嶺会頭を再任 那覇商工会議所臨時議員総会 首里城再建で連携


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臨時議員総会後の会見で、国や県、経済界で連携し首里城再建の「アクションプログラム」を策定すると表明する石嶺伝一郎会頭(中央)ら那覇商工会議所役員=1日、那覇市のロワジールホテル那覇

 那覇商工会議所の石嶺伝一郎会頭は1日、那覇市のロワジールホテル那覇で開いた臨時議員総会後の記者会見で、首里城再建に向けた具体的行程をまとめた「アクションプログラム」を国や県と連携して作成する考えを示した。石嶺会頭は「首里城は沖縄のシンボル、県民のアイデンティティーであり、観光上も極めて重要な施設だ。各経済団体と連携し、1日も早い再建、復元に取り組みたい」と経済界トップとして行動する決意を述べた。

 臨時議員総会は、任期満了に伴う役員改選で石嶺会頭(70)=沖縄電力相談役=の再任を承認した。副会頭の上間優氏(63)=大同火災海上保険会長、山城博美氏(70)=琉球海運会長、玉城徹也氏(69)=国場組社長、専務理事の福治嗣夫氏(69)も再任となり、新任の副会頭に沖縄セルラー電話社長の湯淺英雄氏(64)を選出した。任期は1日から3年。

 石嶺会頭は県内12経済団体で構成する県経済団体会議議長と県商工会議所連合会会長も再任となる。那覇商工会議所の副会頭ポストは、金城克也前副会頭が2018年に県経営者協会会長に就任した後、1人は空席となっていた。

 会見で石嶺会頭は県経済の見通しについて「好調に推移している一方で中小小規模事業者の人手不足や後継者不足、働き方改革、生産性向上などの課題に対応する必要がある」と指摘。「来年の那覇空港第2滑走路の供用開始に向けた取り組みも進めないといけない」と強調した。