社会

首里城 正殿北側で分電盤回収 北東側から炎 映像も

 沖縄県那覇市首里当蔵町の首里城火災で、沖縄県警と那覇市消防局は3日午前から3日目の実況見分を実施し、火元とみられる正殿北側から焼け焦げた大型の電気系統設備の一部を回収した。詳細な回収場所は不明。関係者によると設備は「分電盤」と呼ばれ、各階へ電気を配分する機械だという。また正殿裏手の御内原(おうちばら)エリアにある「女官居室」付近に設置された防犯カメラに、正殿北東側付近から炎が噴き出す様子が映っていたことが関係者への取材で分かった。県警はこれらの分析を進めるなど、出火原因との関連を慎重に調べている。

 県警と消防は、状態を確認しながら、がれきを御庭(うなー)へ運ぶ作業中に分電盤を発見し、数人がかりで運んだ。県警は外部の専門家にも協力を依頼し、分電盤を分析することも視野に入れる。実況見分は午前10時に開始し、午後5時に終了した。4日も午前10時から開始する。

 防犯カメラについては、関係者によると、女官居室と呼ばれる建物周辺に設置されていた。正殿裏手に位置する御内原エリアが撮影範囲に入っており、火災時の様子が記録されていた。センサーが反応し、警報が鳴った午前2時34分以降、正殿北東側から煙が出た後、炎が噴き出す様子も映っていた。

 警備員は正殿正面にある奉神門2階のモニター室から正殿に向かい、北側のシャッターを手動で開けて中に入った。入り口から階段を上って左に曲がろうとしたが、煙が充満していたため引き返した。その後、正殿内から出て、裏手も確認すると正殿北東側から煙が噴き出していた。モニター室に戻り監視カメラ映像を確認すると、同じ場所付近から炎が噴き出していた。

 また、世界遺産である正殿地下の遺構の一部も3日までに確認された。現場を視察した大山孝夫那覇市議によると、遺構全体の状態は不明だが目視できた部分については大きく損傷したり形が崩れたりはしていないという。首里城公園を管理する沖縄美ら島財団は取材に対し、「現時点では遺構の状態は不明」とした。

 同財団によると、県指定文化財を含む454件724点を収蔵する「南殿収蔵庫」内は外見上無事で、248件351点を収蔵する「寄満(ゆいんち)収蔵庫」は床は水にぬれた状態だった。



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