「海外にも支援の輪を」 玉陵前 通訳ガイドら呼び掛け


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首里城の復元に向け募金活動をする県内の通訳ガイドら=4日、那覇市首里の玉陵前

 海外から沖縄県内を訪れる観光客らに沖縄の文化や歴史、生活習慣などを外国語で伝える観光ガイドの有志が4日、那覇市の首里城公園隣にある玉陵の前で首里城再建の支援を呼び掛ける募金活動を行った。

 焼失した首里城の再建に「何か自分たちにもやれることがあるはず」と、通訳案内士会などのメンバーを中心に英語、中国語、韓国語などのガイド有志らが集まった。玉陵入り口近くで、首里城を訪れる人たちに支援を呼び掛けた。車を傍らに止め募金をする人や、道の反対側から駆け寄ってくる人の姿があった。

 呼び掛け人の沖縄通訳案内士会のマーシュゆかり会長(55)は「焼け崩れた姿を見て、いても立ってもいられなくなった。首里城は外国人に人気があり、特に西洋人は買い物より歴史が好き。正殿がなくともガイドを工夫して沖縄の魅力を伝えたい」と話し、世界のウチナーンチュや海外にも支援の輪を広げたいと意気込んだ。今後も那覇市の国際通りなどで呼び掛けを続けていく予定。

 玉陵前での募金活動は3、4日に行い、4日午後1時ごろには15万円近い募金が寄せられた。募金は那覇市観光協会を通して首里城再建の支援に当てられる予定。
 (高辻浩之)