沖縄県内耕作地3万7500ヘクタール 放棄や宅地化、復帰後最小


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 沖縄総合事務局は10月31日、2019年の県内耕地面積(7月15日現在)を発表した。農家の高齢化などによる耕作放棄や耕地の住宅化で前年比500ヘクタール(1・3%)減の3万7500ヘクタールとなり、統計を取り始めた1972年以降の最小を更新した。

 畑耕地の種類別面積は、サトウキビや野菜などを栽培する普通畑は同300ヘクタール(1・0%)減の2万8900ヘクタール、牧草地は同150ヘクタール(2・5%)減の5870ヘクタール、果樹や茶を含む樹園地は同50ヘクタール(2・6%)減の1890ヘクタールで、いずれの用途でも減少した。

 農業者の高齢化で離農が進み、畑を継ぐ後継者もいないため畑が荒廃する状況にある。