沖縄への再建募金1539万円超 3億円突破する那覇市との違いに…


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 県土木総務課は5日、首里城焼失を受けて2日から受付を始めた「首里城火災復旧支援寄付金」に集まった額が同日現在で1539万5050円と発表した。異例の速さで3億円を集めている那覇市と比べ、県の対応の遅さを指摘する声も庁内にある。

 県に寄せられた募金の内訳は納入通知書を使って払い込む方法で324件、890万2550円。ふるさと納税に関するウェブサイト「ふるさとチョイス」を通じて424件、649万2500円。

 玉城デニー知事は首里城が焼失した10月31日、記者団の取材に「寄付を募る口座の開設を準備している」と述べたが、翌11月1日まで担当課が決まらず、土木総務課が取りまとめて募金を開始できたのは火災から2日後の11月2日だった。

 募金箱の設置についても歳入に関する規則や庁舎管理の観点から複数の課にまたがり、5日現在で設置するかどうか決まっていない。県幹部は取り組みを加速させるため6日に対応を協議する。国内外から簡易に寄付できる方法を検討している。

 県への寄付は5日現在、納入通知書を使って指定金融機関で払い込む方法と「ふるさとチョイス」を利用する方法がある。問い合わせは県土木総務課(電話)098(866)2384。